今回は、そのままの飲料としてだけでなく、お菓子やスイーツの原材料など、様々な食品に使われる万能食材である、豆乳についてお話します。
目次
豆乳とは?
そもそも豆乳とは、簡単にいうと「大豆のしぼり汁」になります。豆腐を作る工程でできる、おから(大豆の皮や身のしぼりカス)を除いた液体が豆乳にあたります。
大豆を主原料とするため、低脂肪、高たんぱく質で栄養価も高く、時間がない時にでもしっかり栄養を補給できる飲み物として、毎日のように飲んでいる方も多いことでしょう。
また、近年では、『イソフラボン』という言葉と共に一躍脚光を浴び、人気健康食品の仲間入りを果たし、多くの味(フレーバー)の飲料や、豆乳を使ったスイーツ、お鍋のスープなど、様々な商品に使われるようになっています。
そこで、まずは豆乳が注目され始めた要因となった、『イソフラボン』について簡単にお話しします。
豆乳人気の秘密 大豆イソフラボンの効果とは?
イソフラボンとは、大豆などの豆類に多く含まれる成分で、女性ホルモンの一種であるエストロゲンと似たような働き(美肌効果やアンチエイジング効果)が期待できるといわれています。
美を意識する女性にとっては非常にうれしい成分ですね。
また、イソフラボンは、男女問わず生活習慣病、がん予防に有効だとも言われています。
大豆食品ですので、糖質も多くはなさそうですし、飲み物なのに植物性のたんぱく質もしっかり摂れます。糖質制限にはもってこいの飲み物のように思えますが、実際のところはどうでしょうか?まずは、一般的な豆乳飲料の成分表示を見てみましょう。
一般的な豆乳飲料の栄養成分
108kcal たんぱく質 6.6g 脂質 4.9g 炭水化物(糖質) 9.4g/1本
食物繊維量の表記がありませんが、大豆固形分が少ない調整豆乳ですので、食物繊維量は少ないと考えられますので、糖質量はそのまま 9.4g と考えて問題ないでしょう。
これは、かなりの期待外れな結果ですね・・・。
いくら様々な健康・美容効果が期待され、甘く味付けされて飲みやすくなっているからと言って、小さなパック飲料(200ml)でこの糖質量は見逃せません。
こんなものを飲んでいては、糖質制限なんてとんでもない話ですね。
ですが、様々なタイプが発売されている豆乳飲料には、このような商品もあるんです。
カロリーオフ 豆乳飲料 マルサンアイ
このように、カロリーオフタイプの豆乳飲料も豊富に揃っているんですね。
大豆食品の最大手メーカーである、キッコーマン、マルサンアイからの、だいたいカロリー50%オフくらいの商品が発売されており、スーパーなどの豆乳コーナーを大いに盛り上げています。
ですが、私たち糖質制限に取り組む者の最大の目的は、カロリー摂取量でなく糖質摂取量を少なくすることですので、しっかりと栄養成分をチェックしなければなりません。
『カロリーオフ商品あるある』で、カロリーを抑えるために、脂質をカットして、糖質を増やすって手法がよくあるんですよ。
マヨネーズなんかそうなんですけどね。
くれぐれも栄養成分表示はしっかり確認しましょう。
パッケージに、糖質 1.2g/100ml って、ネタバレしちゃってますが・・・
70kcal たんぱく質 5.6g 脂質 4.0g 炭水化物 3.0g
炭水化物 3.0g(糖質 2.4g 食物繊維 0~1.0g)/200ml(1本)
糖質も少なく、PFCバランス的にもいい感じですね・・・。
では、どうやってここまで(9.4g → 2.4g)糖質を抑えたのでしょうか?
続いて、原材料を見てみましょう。
甘味付けとして、砂糖や水あめの代わりに、アセスルファム(K)カリウム、スクラロースといった甘味料を使って、糖質を抑えているようですね。
これで美味しけりゃ全く問題なくオススメできる商品なんですが、飲み物の低糖質バージョンって、水で薄めたように味気がなかったりするんですよね・・・。
スムージー、野菜ジュース、清涼飲料なんかが特にそれに当てはまります。
もしかしたら、豆乳も・・・
と思ったのですが、これが美味しいんですよ。
あっさりした甘さで、豆乳独特のコクもあり、とても美味しいんです。
これなら、食欲がない朝にでもすっきり飲めちゃいますね。
商品パッケージには、糖質量よりもカロリーの低さを押し出していますが、抜群に低糖質で美味しい豆乳でした。
まとめ
今回は豆乳の糖質量について検証してみましたが、結論としては・・・
ノーマルタイプの豆乳は糖質制限的にはちょっと厳しいという感じですね。
ですが、大手メーカーさんの企業努力により、糖質量を大幅に減少させた商品がたくさん発売されていますので、低糖質なお好みの味を見つけて飲んでみてはいかがでしょうか。