カロリーゼロ、ノンカロリー、糖質ゼロ、糖類ゼロ、ノンオイル・・・
スーパーでもコンビニでも、清涼飲料水やお酒、ドレッシングのコーナーを中心に、至る所にゼロ(0)と表記された商品が並んでいますね。
ジュースでカロリーを抑えたことで気持ちが緩んで、それ以外のところで糖質過多、カロリー過多になってはいませんか?
カロリーがゼロだから、糖質ゼロだからと、ついつい飲み過ぎたり、食べ過ぎたりしちゃっていませんか?
それどころか、
本当に『ゼロ』なんですか?
残念ながら答えは、
NO! です。
実は、消費者庁の定める栄養表示基準に基づき、栄養成分量が「0」と表示していることがあります。
その消費者庁が定めた基準をまとめました。
消費者庁が定める、0(ゼロ)と表示できる基準
エネルギー |
5kcal未満/100g または 100ml 当たり |
たんぱく質 | 0.5g未満/100g または 100ml 当たり |
脂質 | 0.5g未満/100g または 100ml 当たり |
飽和脂肪酸 | 0.1g未満/100g または 100ml 当たり |
コレステロール | 5mg未満/100g または 100ml 当たり |
炭水化物 | 0.5g未満/100g または 100ml 当たり |
糖類 | 0.5g未満/100g または 100ml 当たり |
糖質 | 0.5g未満/100g または 100ml 当たり |
ナトリウム | 5mg未満/100g または 100ml 当たり |
では、代表的なゼロカロリー飲料の『ゼロ・コーラ』の栄養表示で考えてみましょう。
まず、エネルギー 0kcal と表示されていますが、可能性としては、表記通りの、0kcal ~ マックスで、4.9kcal の範囲内と考えられ、500mlのペットボトル1本で、4.9 × 5 で、マックス 24.5kcal と推測できるわけです。
続いて、成分量に移ります。
原材料名の限りでは、たんぱく質、脂質となるものはありませんね。また、食塩がほんのわずかに使われていますが、塩はミネラル( ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム など)のみで構成されているため、カロリーはありません。
後は、炭水化物、糖類ですね。
どちらも、 0.5g未満/100g または 100ml 当たり の含有量であれば、ゼロ表記が認めれていますが、ここは理解を深めるために、厳密にお話ししていきますね。
炭水化物とは、糖質と食物繊維から構成され、糖質は糖類と分類ができますよね。
どう考えても、コーラに食物繊維は含まれていませんよね。ということは、最大で、0.49g の糖質、糖類が含まれている可能性がありますね。
原材料名の記載を見てみますと、甘味料 スクラロース、アセスルファムk とありますね。これらは、糖アルコールに分類される人口甘味料で、共に砂糖の約数百倍の甘みがあるため、ほんの微量で甘さを出すことができます。また、糖質とは言っても、摂取してもほとんど血糖値の変動に影響を与えません。
また、スクラロースもアセスルファムkも、世界の代表的な食糧、保健関係の機関により安全性を認められている成分ですので、安心して頂いて大丈夫です。
ですが、未だ専門家の間では賛否分かれる物質には違いありませんし、糖アルコールの強烈な甘さに慣れてしまうのは、味覚的にもいいとは思えません。
また、気持ちの緩みにも繋がり、それ以外で糖質を過剰摂取してしまう危険性もありますからね。
私も、もう少し控えなければいけませんね・・・
別の機会に、今度はまた違った糖質ゼロ商品でお話ししますね。