今回も引き続き、お酒のカロリーや糖質量、糖質制限中のお酒との付き合い方など、お話ししていきます。
お酒についての記事
糖質制限にお酒は厳禁!? お酒のカロリー計算、糖質量を詳しく解説!①
糖質制限にお酒は厳禁!? お酒のカロリー計算、糖質量を詳しく解説!②
そして今回は、少しでもがっつり酔えて、家計にやさしい!糖質、糖類ゼロでおなじみの缶チューハイ『ストロングゼロ』のカロリー、糖質量について詳しく掘り下げてみましょう。
目次
キリン・ザ・ストロング
消費者の私たちにはたいした問題ではありませんが、『ストロングゼロ』とは、サントリーの商品で、キリンからは、『キリン・ザ・ストロング』という商品名で発売されているんですね。
では、写真中央の、『キリン・ザ・ストロング(ホワイトサワー)』の成分から検証してみましょう。
キリン・ザ・ストロング カロリー計算
復習を兼ねて、今回もカロリー計算をしてみましょう。
アルコール度数は、 貫禄の9% ですので、 9ml/100ml のアルコールが含まれています。
ビールや発泡酒のアルコール度数が、約4~6% なのに対してこの数字ですから、かんたんに酔っぱらっちゃうのも納得できますね。
アルコールの比重は、 約0.8 でしたね。
比重とは、水が1ml=1g なのに対して、1ml =〇g かということです。
丸の部分に、0.8を入れて計算すると・・・
9(ml) × 0.8(g) = 7.2g
となり、7.2g/100ml のアルコールが含まれている計算になります。
そして、アルコールのカロリーは、 約7kcal/g ですので、
7(kcal) × 7.2(g) = 50.4
となりますので、50.4kcal/100ml のカロリーが含まれているということですね。
成分表示には、 53kcal/100ml と表記されていますので、53kcal のうちの、50.4kcal がアルコールからのカロリーとなり、それ以外からのカロリーは・・・
53(kcal) ー 50.4(kcal) = 2.6kcal
となりますね。
炭水化物量は、 0.1~0.8g とありますが、炭水化物のカロリーは、食物繊維、糖質ともに、4kcal/g ですので、
2.6(kcal) ÷ 4(kcal) = 0.65g
0.65g/100mlの炭水化物がカロリー源になっていると導き出せますね。
ちょうど、0.1g ~ 0.8g 間に収まる数字が出ましたね。
お酒のカロリー計算については、これでほぼ完璧かと思います。
甘いのに、糖質ゼロな理由は・・・
続いて、チューハイとしての甘さについての疑問を解消しましょう。
糖質制限ダイエットに取り組む方にとっては、基礎中の基礎の話ですが、改めてここでもお話ししておきます。
コーラやスポーツドリンクなどにも、カロリー『ゼロ』、糖質『ゼロ』を売りにした商品がたくさんありますよね。
それらは、通常の砂糖とは異なり、天然由来、もしくは科学的に、人工的に作られた、糖アルコール、人工甘味料と呼ばれる原料によって甘みが出されています。
糖質制限の基礎的な復習になりますが・・・
通常の砂糖は、血糖値を上昇させ、インスリンの分泌を促進させるのに対して、糖アルコールや人工甘味料は、摂取しても血糖値の変動にほとんど影響を与えません。
また、ほんの少量でも強烈な甘さを出すことができますので、糖質、カロリーを極限まで抑えることができるのです。
つまり、ストロングチューハイは、ゼロコーラなどと同じように、糖アルコール、人工甘味料を使って、甘さを出しているということです。
糖質制限の基礎知識、メカニズム、糖アルコール、などについて、詳しくはこちらを参照ください。
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キリン・ザ・ストロング に使用される人口甘味料は?
原材料名表示に表記されているように、甘さを出すために、『アセスルファムK』『スクラロース』という名称の人工甘味料が使われています。
未だ専門家たちの間では危険性や中毒性について賛否あることは完全には否めない人工甘味料ですが、『アセスルファムK』『スクラロース』ともに、世界的な食品安全機関に安全性を認められ、使用の許可を得ている原料ですし、ストロングチューハイを販売するキリン、サントリーと言う超メジャーブランドだけでなく、ソフトドリンクの最大手メーカーであるコカ・コーラのゼロ・コーラにも使用されているということからも、安心できますね。
スクラロース
スクラロース
スクラロースはショ糖(スクロース、砂糖)の約600倍の甘味を持つ甘味料である。
さらにスクラロースには、他の糖類や、高甘味度の甘味料との併用により甘味度、甘味質とも増強する傾向があり、しばしば他の甘味料と併用される形で清涼飲料水やアイスクリームなどに使用されている。
ヒトがスクラロースを経口摂取しても、24時間後にほぼ100%が代謝・分解されることなく排泄されるため、血糖値にも影響を与えない 。
スクラロースは1991年にカナダで食品への使用が初めて認可された。
その後、米国食品医薬品局(FDA)や欧州食品安全機関(EFSA)を始めとする各国の規制当局や、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)でもスクラロースの安全性が確認され、使用が認められている。
日本では1999年7月30日に食品添加物に指定され、使用基準及び成分規格が定められた。
アセスルファムK
アセスルファムK
アセスルファムカリウムは、人工甘味料の1つである。アセスルファムKと記されることもある。
アセスルファムカリウムは、スクロース(ショ糖)の200倍の甘味を有する。
FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)の評価では変異原性・ガン原性は認められず、本物質・加水分解物ともに毒性試験では無害、各種動物実験でも安全性が確認されている。
wikipedai.より引用
原料としての専門的な特徴や安全性は、ウィキペディアから引用させてもらいます。
結論 からの次回へ・・・
このように、前回からの糖質ゼロ発泡酒やストロングチューハイには、ほとんど糖質は含まれていません。
と言っても、全くのゼロではありませんので、飲み過ぎはいけません。
こんな感じに結論づけることもできないではないんですが・・・・
数字的だけ見れば、糖質制限的には少々飲み過ぎたって構わないと思えるような糖質量に違いありませんが、実はそんなに甘くはないんですね・・・
それは、アルコールを摂取した際の、代謝回路の変化にあるのですが・・・
かなり長くなってきますので、次回にじっくり解説していきますね。
では、結論としては完結させられませんでしたが、ストロングチューハイの成分自体についてはお分かりいただけたと思います。
まだ少し不安が・・・、と言う方は、お酒と糖質制限の関係についての記事をもう一度、復習してみて下さいね。
糖質制限にお酒は厳禁!? お酒のカロリー計算、糖質量を詳しく解説!①
糖質制限にお酒は厳禁!? お酒のカロリー計算、糖質量を詳しく解説!②