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人間にとって水が必要な理由
糖質制限中は、水をたくさん飲むようにしましょう。と聞いたことがありますよね。
糖質制限を推奨する、あのぐるぐる回るテレビCMで有名な『ライザップ』でも、会員の方に水をたくさん飲むように指導していると聞きます。
また、糖質制限に限らず、水をたくさん飲むということは、デトックスの促進や、血流の改善、代謝向上によるダイエット効果、美容効果があるなど、有益な情報で溢れていますね。
有名な話ですが、水分は人間の身体の60~65%を占めていると言われています。
不純物のないきれいな水をたくさんたくさん飲めば、体内の水分が入れ替わっていき、体の中からきれいになるというのは、かんたんに想像できますよね。
全身を巡る血液も、約半分は水分です。水分不足では、血液の粘度も上がり、血流は悪化します。
余談ですが、二日酔いで採血した際、血がなかなか抜けなかったという経験はありませんか?アルコールには利尿作用があるだけでなく、分解する際に大量の水を使いますので、身体の水分量が低下してしまいます。そのために、粘度が上がり、血が抜けにくくなるのです。
話は戻り、血液は全身に酸素や栄養素、ホルモンなどを運ぶだけでなく、老廃物や毒素、過剰な物質を体外へ排出する役割も担っています。
また、すべての血液は循環の過程において腎臓を通過しますが、その際、腎臓は血液中の不要物を大量の水と共にろ過して、不要な物質を尿として膀胱へ送ります。
ですが、ろ過作用が十分にできなければ、血液中に老廃物や有害な物質が残ってしまうというわけです。
よって、水分摂取量が不十分であれば、排出される尿の量も減り、体内の老廃物や有害物質を出し切ることができなくなってしまうというわけです。
糖質制限ダイエットという以前に、健康的に生きていくための水の重要性がわかったところで、この原理を糖質制限に置き換えてみましょう。
糖質制限での水分の重要性、必要性
糖質を制限することで、体脂肪をエネルギー源とする代謝回路に切り替わりますよね。
糖質が枯渇した状態では、人の身体は体脂肪からエネルギーを作り出そうとします。
体脂肪を分解してケトン体を生み出し、そのケトン体は血液によって全身に運ばれ、筋肉や脳のエネルギーとして利用されます。
その過程において、血液は、ろ過装置のような役割をする腎臓を通過します。
そこで、ケトン体は老廃物として判断され、尿として排出されます。
ケトン体を尿として確実に出し切ろう(ろ過の効率を上げる)と思えば、必然的に大量の水分が必要となりますよね。
ケトン体を尿としてどんどん排出させることができれば、糖質制限中のエネルギー源でもあるケトン体は、さらに生まれてきます。
ケトン体がさらに生まれるということは、体脂肪が分解されるということですから、痩せていくということです。
そのサイクルを効率よく回すためには、たくさんの水が必要になってくるというわけです。
糖質制限中の水分摂取量の目安
目安としては、女性で2ℓ/日、男性で3ℓ/日 といったところでしょうか。夏場であれば、+1ℓ くらいがちょうどいいでしょう。
また、水の種類ですが、不純物を含む水道水はやめておきましょう。
蛇口に付けるような簡易的な浄水器も、水道管の錆を取り除く程度の効果しかありません。せっかくですから、ウォーターサーバーや、2ℓのペットボトルの買い置きをお勧めします。 日本人の体質に合った、軟水のものがいいですね。
まとめ
しかし、実際、いくらカロリーのない水と言ってもそれだけの量を飲むのは、正直しんどいです。
ただ飲むように強制されただけなら、確実に長続きはしないでしょう。
ですが、しっかりとした根拠が理解できれば、がんばれますよね。
私の浅い知識、拙い文章で、どれほどお伝えできたのか心配ではありますが、今回はこれで終わりとします。
PS, 水についての、おもしろい話がありますので、また今度書かせてもらいますね。