前回、マヨネーズを例に挙げて、糖質制限中の商品選びについて解説しましたが、
詳しくはこちら
👇
糖質制限における商品選びの間違い、勘違い 糖質制限中のマヨネーズ選び!
実はマヨネーズ以外にも、『カロリーオフ』、『〇〇〇カット』などという売り文句に注意が必要な食品は多くあるんです。
今回は、特に注意が必要な、糖質制限中は、毎日でも口にするような食品についてお話します。
目次
様々なチーズのの糖質量
糖質制限中、ちょっと小腹が空いた時・・・
低糖質料理を作って、『これだとちょっと脂質が足りないかな・・・』と思った時・・・・
重宝するのがチーズですよね。
6Pチーズやキャンディー状のチーズ、さけるチーズなど、手軽に食べやすいものも多く、私も頻繁にお世話になっています。
また、高カロリー食材のチーズには、マヨネーズ同様に、カロリーオフや、コレステロールカットなど、カロリーや特別な成分を抑えるための様々な加工商品が開発されています。
では、様々なタイプのチーズの栄養成分を見ていきましょう。
まずは、私がいつも使っているチーズからいきますね。
すばらしい、納得の糖質量ですね。
成分表示の枠の下に、
※この表示は目安です
とあるのは、原料によって成分に多少の誤差が生じるために、書かれているものでず。
たとえば、果物のみかんでも、同じ品種、同じ生産地であろうと、細かく言えば、ひとつひとつ甘さに違いがありますよね。
甘さに差があるということは、糖分、糖質に差があるということになります。
他には鯖缶だと、脂がよくのった、むっちりした鯖が入っているかもしれませんし、引き締まった、シュッとした鯖が入っている場合もある、ということです。
また、魚であれば、水揚げ時期によって、全体的に脂の乗りが異なり、成分(脂質量)は大きく変わりますので、特に脂質を気にする場合では、成分を100%鵜呑みにしないほうがいいですね。
チーズの原料となる牛乳においても、素材そのものに誤差があり、発酵時の環境などによって、多少のバラつきがあるということを、親切に知らせてくれているということですので、ご安心くださいね。
いい加減な表記をしているわけではありませんからね。
次は、似たような名前の商品にいきましょう。
とろ~りナチュラルチーズ
若干、糖質(炭水化物)が多いですが、100g中での糖質量ですから、それほど気にする必要はありませんね。
ちなみに、私が多くのチーズ製品を手に取って、成分表示を確認していた経験から言えば、『とろ~り』や、『とろける』というキャッチコピーが付いたチーズは、若干糖質量が多くなるように思います。
定かではありませんが、温まった時にチーズにとろみが出やすくするための加工法として、若干量の糖質を含む成分が使われるのではないかと思います。
さて、これからが本番です。
とろけるシュレッドライト コレステロール60%カット(オフ)
このチーズが主張するコレステロールですが、一応、かんたんに説明しておきますね。
コレステロールとは体中に含まれる脂質の一種で、血中においての濃度が高くなると、心疾患、動脈硬化などを引き起こす恐れがあると言われています。
数年前までは、血液中のコレステロール値を非常に重く考えた食事法が叫ばれていましたが、近年の研究の結果、血中コレステロール値は食べ物からは影響を受けない(日常の生活習慣から影響を受けるだけ)ということが分かりました。
それを受けて、厚生労働省の食事摂取基準からも、コレステロールの目標摂取量は排除されているのが現状です。
そのことから、正直、コレステロールを除去するために製造コストを割くのは、私には時代遅れのように思えてしまいます。
しかも、どのような加工工程でこのようになってしまったのかはよくわかりませんが、糖質量は、6.5g/100g とナチュラルチーズと比較すると大幅にアップしていますので、糖質制限的には、完全にアウトですね。
特別糖質量が多いというわけではありませんが、その何重倍も少ないものがあるんですから、わざわざ口にする必要はないでしょう。
ですが、未だに製造され、店頭に並んでいるいるということは、何かしらの特別な効能があるのだと思います。
さて、次は・・・
コレステロールを95%カットしたヘルシーシュレット
商品名からして、糖質制限的には嫌な予感しかしませんね・・・
なんと、糖質量は・・・
糖質制限的には、驚異の、31.9g/100g ・・・・
知らずに普通のチーズだと思って食べていたら、大変なことですね・・・
事故では済まされません。
もはや事件です。
通常のチーズとは違って、冷めても固まりにくかったり、割安だったり、もちろん消費者の目線では利点も多くあり、宅配ピザや、外食産業界では広く使われているようですが、糖質制限ダイエッターのみなさんは、絶対に手を出してはいけないチーズですね・・・
このように、一括りに『チーズ』と言っても、商品によってこれほど大幅な違いがるんです。
そんななか、私たちに必要なことは、魅力的に見えるキャッチコピーに惑わされず、しっかりと栄養成分表示を確認し、可能な限り糖質が少ない商品を選ぶこです。
では、ついでに、それ以外の食品で、加工法によって糖質量が変わってくるものを挙げておきます。
牛乳の糖質量の変化
牛乳にも、低脂肪、無脂肪、濃厚系、様々な商品がありますよね。
大差はありませんが、
向かって左側、ノーマル(9.9g) 右側、低脂肪タイプ(10.8g)
と、マヨネーズ同様、脂質を抑えたために、糖質がアップしてしまってますね。
カロリー制限ダイエットの呪縛
最後にまとめますが、長年ダイエットと言えば、カロリー制限による、食べないダイエットが主流でした。
低カロリーの食べ物でお腹を膨らませて誤魔化したり、栄養価の低い物ばかりを食べたりするのが、ダイエットにおいての常識でした。
そのため、未だに私たちは、『カロリーオフ』、『脂肪分カット』などの売り文句に引き寄せられてしまいます。
糖質制限に取り組むにあたっては、まず、そんなカロリー制限ダイエットの呪縛から解放されなけれななりません。
そのためには、栄養成分表示をしっかり確認することと、正しい知識を身に付けることがぜ対条件となるのです。
みなさんが自信を持って糖質制限に取り組めるよう、今後もどんどん有益な情報をお届けしていきますので、よろしくお願いします。