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マクドナルドのバンズ抜きハンバーガー
前回、モスバーガーの『モス菜摘(なつみ)』を紹介しましたが、
今回は、マクドナルドの噂の特別注文、『バンズ(パン)抜き』についてお話していきます。
糖質制限中であれば逆立ちしても食べられないであろうハンバーガーですが、バンズ(パン)がなければ、かなりの糖質を抑えることができますね。
そんな発想から、バンズ抜きで注文する人(糖質制限中の人)が現れ、SNSなどで拡散されて広まった感じなのでしょうね。
元々、お客さんのアレルギーや好き嫌いに対応するため、玉ねぎ抜き、ピクルス抜きなどの特別な注文に答えていたマクドナルドですが、糖質制限にも対応してくれるようになったということです。
※全店舗でバンズ抜きの対応をしてくれるわけではありません。
事実、私は最近、『バンズ抜きにはできません』と、ドライブスルーで断られた店舗もありました。
マクドナルド バンズ抜きにした場合の糖質量は?
マクドナルドは全商品ごとの成分表示を公式HP内で公表していますが、当然ながら、バンズやパティ(ハンバーグ)、使用されるドレッシングやソースの成分内訳は公表されていません。
そこをなんとか、HPの情報と、私の糖質制限歴においての経験から、導き出していきたいと思います。
まずは、公式HPから、各メニューの成分を見ていくことにします。
シャカチキとチキンフィレオのチキンパティって・・・?
マクドナルドのHPを見ていると、ある事実に気づきました。
シャカチキと、チキンフィレオのチキンって、もしかしたら同じじゃね?
早速、買いに走りました。
左側が、チキンフィレオのチキンで、右側がシャカチキ(単品)のチキンです。
画像では左側のチキンフィレオの方が大きそうに見えますが、重さは誤差の範囲内です。
念のため、どちらもバンズの上に載せて写してみます。
これだと同じくらいのサイズ、量に見えますね。
ということは・・・
チキンフィレオの糖質量から、シャカチキの糖質量を引けば・・・
ということになりますね。
チキンフィレオを食材別に分類すると、
まずは、上下のバンズ、チキン(シャカチキと同じもの)、レタス、オーロラソース になります。
つまり、これらの食材それぞれの糖質量を考えていけばいいわけですね。
ということで、チキンフィレオとシャカチキの成分をまとめます。
チキンフィレオ 465kcal 炭水化物 47.3g 食物繊維 2.8g
炭水化物(47.3g) - 食物繊維(2.8g) = 糖質量 44.5g
シャカチキ(チキン単体) 243kcal 炭水化物 17.2g 食物繊維 1.1g
炭水化物(17.2g) - 食物繊維(1.1g) = 糖質量 16.1g
チキンフィレオの糖質量が、44.5g ですので、そこからチキンの糖質量を引きます。
44.5g(チキンフィレオ糖質量) - 16.1g(シャカチキ糖質量) = 28.4g
つまり・・・
チキンを除いた、上下のバンズ、レタス、オーロラソースの合計糖質量が、28.4g ということになります。
ここまでが、理論上で導き出せる糖質量のように思います。
あとは、レタス、オーロラソースの糖質量を予測して、28.4g から差し引いたものが、上下のバンズの糖質量になりますね。
レタスの量は、一枚分程度、オーロラソース(ケチャップとマヨネーズを混ぜたソース)は、大さじ1~2くらいと予測します。
ちなみに、レタス1枚(約30g)で、糖質量 0.5g
オーロラソース 大さじ1杯で、糖質量 2.5g
ということは、
糖質量0.5g(レタス1枚約30g) + 糖質量4g(オーロラソース約大さじ1.5杯)
= 約4.5g
となり、
28.4g - 4.5g = 23.9g
このように、上下のバンズの糖質量は、23.9g程度と予測することができます。
バンズの糖質量が予測できたところで、どのメニューをバンズ抜きで食べてみましょうかね?
がっつり食べたい方は、夜マックのパテ2倍!ダブルチーズバーガーがおすすめ!
どころでみなさん、マクドナルドでは17時以降という時間限定で、+100円で、パテ(ハンバーグなどのメイン具材)を2倍に増量できるってご存知でした?
普通のハンバーガーなら、パテが1枚×2で、2枚になり、ダブルチーズバーガーなら、通常がパテ2枚ですので、×2 で、4枚のパテに増量できるんです!
ということで私は、ダブルチーズバーガーのパテ2倍(440円)を食べることにしました。
残念ながら、バンズ抜きに対応していない店舗でしたので、テイクアウト後、自分で抜きました・・・
パテがくっついて分かりにくいですが、しっかり4枚のパテが重ねられています。
ここで、ダブルチーズバーガー、ダブルチーズバーガー(パテ2倍)の成分表をみてみましょう。
ダブルチーズバーガー
457kcal 炭水化物 31.4g 食物繊維 1.7g 糖質量 29.7g
ダブルチーズバーガー(パテ2倍)
655kcal 炭水化物 31.4g 食物繊維 1.8g 糖質量 29.6g
糖質量はパテが2倍になっても変動はありませんので、ピクルスやケチャップの分量はパテが2倍になっても同量のようですね。
※牛肉には食物繊維は含まれてはいませんが、食物繊維量が0.1g多くなっています。これは、実測による分析値による誤差と考えていいと思われますので、お気になさらず。
では、この数字から、バンズの予測糖質量である、23.9g を差し引くと、ダブルチーズバーガーバンズ抜き(パテ2倍)の正味糖質量が導き出せますね。
29.6g(ダブルチーズバーガーパテ2倍糖質量) - 23.9g(バンズ糖質量)
= 5.7g
ということになります。
ですが・・・
やっちまった・・・ バンズの種類が・・・
無事に、バンズの糖質量が推測できて、バンズ抜きバーガーの糖質量が分かったと喜んでいたのですが・・・
左がチキンフィレオ、右がダブルチーズバーガー・・・
あっ、バンズの種類が・・・
これを見落としていました・・・
ゴマが・・・
他にも、ゴマ有の方がバンズに噛み応えがあり、多少ずっしり感があります。
下のバンズは同じもののようですが、これでは、おそらく糖質量にそれなりの差が出ると思われます。
もうここまできたら、やけくそです。
徹底的に行きます!!!
今度は逆のやり方で、バンズの糖質量を導き出してやります!
バンズの糖質量 別の観点から推測
チキンフィレオの場合は、チキンを差し引くという算出方法でしたが、今度は、足し算の観点から攻めてみます!
まず、大前提として、ダブルチーズバーガーと同じバンズのメニューに絞って考えていきます。
シンプルなハンバーガーと、チーズバーガーの糖質量の差から、チーズの糖質量を導き出します。
ハンバーガー
256kcal 炭水化物 30.3g 食物繊維 1.5g 糖質量 28.8g
チーズバーガー
307kcal 炭水化物 30.8g 食物繊維 1.5g 糖質量 29.3g
糖質量に、29.3g と 28.8g の差がありますので、チーズ1枚の糖質量は、0.5gということになります。
続いて、チーズバーガーとダブルチーズバーガーの違いから考えてみましょう。
チーズバーガーは、パテ1枚、チーズ1枚ですが、ダブルチーズバーガーは、パテ2枚、チーズ2枚が使われています。
ダブルチーズバーガーの成分は、
ダブルチーズバーガー
457kcal 炭水化物 31.4g 食物繊維 1.7g 糖質量 29.7g
になります。
チーズバーガー 29.3g ダブルチーズバーガー 29.7g の糖質量ですので、差は、0.4gだけです。
0.1gの誤差が出ていますが、チーズ1枚分の糖質量ということになりますね。
というわけで、パテは糖質ゼロということになります。
あとは、ピクルス、刻み玉ねぎ、ケチャップの糖質量です。
残念ながら、これも予測するしか方法はありませんね。
ケチャップは大さじ2杯はありそうですね。
通常のケチャップは約1.7g/大さじ1杯 の糖質量ですので、2杯で3.4g。
ピクルスと刻み玉ねぎは、とりあえず合わせて1gとしておきましょう。
3つの食材の合計糖質量は、4.4g と予測しましょう。
そうすれば、4.4g に、チーズ2枚分(0.5g ×2 =1g) の糖質量を足して、5.4g の糖質量が、ダブルチーズバーガーのバンズ以外の食材の糖質量になります。
というわけで、
ダブルチーズバーガーの糖質量 29.7g から、糖質ゼロのパテ以外(ピクルス、玉ねぎ、ケチャップ、チーズ2枚)の予測糖質量5.4g を差し引きます。
29.7g - 5.4g = 24.3g
になりますので、通常のバンズ(ハンバーガー、チーズバーガー、ダブルチーズバーガーに使用されるバンズ)の糖質量は、24.3g ということになります。
この計算から考えると、スカスカな感じの通常のバンズも、ゴマが付いたバンズも、糖質量には大きな差がないことが証明できましたね。
といわけで、マクドナルドでバンズ抜きにした場合は、
表記された総糖質量から、24g ほど差し引けば、
正味糖質量が導き出されるということです。
たとえば、てりやきマックバーガーですと、糖質量が、34.7g ですので、24g を引いて、10.7g となります。
こってり甘いてりやきソースが大量に使われていますので、このくらいが妥当でしょうね。
また、衣が付いたエビフィレオですと、糖質量 が、44.8g ですので、20.8g になります。
検証に使ったチキンフィレオですと、糖質量が、44.5g ですので、20.5g になります。
この 20.5g とは、シャカチキの糖質量(16.1g)に、レタス、オーロラソースの糖質量を加えたものですので、しっかり計算が合いますね。
※この24gという数値は、通常のバンズ、ゴマバンズの推測値です。マフィン系のバンズや、グラン系のバンズには当てはまりませんので、気を付けて下さいね。
まとめ
バンズの糖質量の計算で、かなりの時間を割きましたが、結論としては、バンズを抜いた場合は、表記糖質量から24gほど差し引いた数字が、摂取糖質量になるということです。
今回、私が食べたダブルチーズバーガーバンズ抜き(パテ2倍)の糖質量は、約5.6g(推測値)になりました。
実際は、ケチャップや玉ねぎ、ピクルスの糖質量が正確ではありませんんで、多少の誤差は生じるとは思いますが、一桁の糖質量で収まるのは確実でしょう。
カロリーは、655kcal とがっつり1食分ほどに高いですが、パテが4枚も入っていますので、しっかり満足できましたね。
ちなみに、ダブルチーズバーガーバンズ抜き(パテ2倍)の成分は、
そこから、糖質だけを大幅にカット(約5~6gまで)して、たんぱく質も脂質も豊富に摂れるというかなりありがたい商品です。
私は先日断られてしまいましたが、多くのユーチューバーさんなども、マクドナルドの特別注文の動画などを挙げていますので、実際は多くの店舗が対応してくれるはずです。
アドバイスとしては、バンズがないため、きれいに食べきることが難しいので、テイクアウトするのがいいと思います。
まだやってみたことがない方は、是非お試しください。
また、マックのパテ自体(ハンバーグ)は糖質ゼロですが、総菜や冷凍食品なんかのハンバーグは、つなぎが多く使われていますので、糖質量は高くなっていますので注意してくださいね。
自分で作るにしても、肉100%の場合はつなぎがないためにボロボロ崩れてしまいますし、クミンやナツメグなどの特殊なスパイスがなければ、なかなか美味しくは出来上がりません。
しかも、脂身の多いミンチだと、手の体温できれいにまとまらなくて、私の手には負えないですね。
そんなわけで私の場合は、冷凍の牛100%のハンバーグを定期的にネットで買ったりしています。
スーパーなどでは意外に置いてないんですよね。100%って・・・。
ちなみに、パテの形成にはこんなおもしろグッズもありますよ。
こんな感じの牛100%のハンバーグに、糖質オフのお好みソース、ケチャップでソースを作っています。
興味がある方はぜひお試しください。