三大栄養素とは、ご存知の通り、
炭水化物(糖質+食物繊維)、タンパク質、脂質
という、人間の生命維持活動において、必要不可欠な栄養素と言われていますよね。
目次
糖質の働き
まず、糖質は、ごはん、パン、麺類、芋類、砂糖などに多く含まれ、 消化管で消化・分解された後、ブドウ糖に変わり、 活動エネルギーとして利用されます。
また、 過剰に摂取された分は、グリコーゲンとして肝臓や筋肉に貯蔵されますが、貯蔵量には限界があります。そのため、蓄えきれなかったブドウ糖は、インスリンの働きにより、脂肪組織に運ばれて脂肪に変化し、体脂肪として蓄積されるのです。
そういうわけで、糖質が不足した時には、血液中のブドウ糖濃度が低くなるため、エネルギー不足となって疲労を感じやすくなります。糖質制限初期に、倦怠感を覚えたり、頭がボーっとするという症状はそのためです。
次に、タンパク質です。
タンパク質の働き
タンパク質は、肉類、魚介類、卵、乳製品、大豆製品などに多く含まれ、 筋肉や骨、皮膚、臓器、毛髪、血液、酵素、ホルモンなどをつくる材料となります。
タンパク質とは、 約20種類のアミノ酸が結合してできています。
よく、アミノ酸と耳にすると思いますが、アミノ酸の集合体がタンパク質であり、タンパク質はアミノ酸の集合体です。
また、約20種類のアミノ酸の中には、体内で合成することができないために、食事から摂取しなければならないものがあります。
そのアミノ酸のことを「必須アミノ酸」と言い、全部で9種類もあるのです。
プロテインのパッケージに、『アミノ酸スコア』
と書かれているのを見たことはありませんか?
この『アミノ酸スコア』とは、食品に対しての9つの必須アミノ酸の含有比率を評価する数値で、100点満点のものを選ぶようにしましょう。
また、アミノ酸スコア100 の食品としては、肉全般、卵、魚ではアジや鮭などが挙げらえれます。
このように、人間にとっての重要な構成原料であるタンパク質が不足してしまえば、 脳の働きが鈍ったり、筋力、体力が衰えてきたりします。
また、血液、皮膚、毛髪の原料であるため、貧血を引き起こしたり、肌荒れ、抜け毛などの原因になる恐れもあるのです。
そして、最後に脂質にいきましょう。
脂質の働き
糖質が、1g = 4kcal に対して、 9kcal
と、倍以上に効率的なエネルギー源になるばかりでなく、ホルモンの原料や細胞膜の構成成分になったり、脂溶性ビタミンの吸収を促すなど、重要な役割を担っており、必要不可欠な栄養素です。
また、ご存知の通り、身体に蓄えられた中性脂肪は、ケトン体となってエネルギーとして利用することもできますよね。
さらには、必須脂肪酸である、リノレン酸やリノール酸は、 血中のコレステロール値を低下させたり、 血液をサラサラにする という効果まで認められています。
そのことから、脂質が不足すると、 血管が弱ったり、皮膚に必要な油分の不足によって皮膚がかさついたり、 脂溶性ビタミンの吸収率低下 、便秘になったりしてしまいます。
車や機械に油を指すように、人間の体にも油を指さなければ、機能性が落ちるというわけですね。
糖質不要説
こうして、三大栄養素の役割をみていくと、ひとつの説が浮かびませんか?
そうです。
糖質不要説!です!
糖質は、エネルギーにしかなりませんよね。
エネルギーなら、脂質で補えますよね。
しかも、糖質でエネルギー補給すれば、絶対にインスリンっていうやっかいなホルモンが出てきちゃいますよね。
脂肪は貯めこむわ、臓器には負担かけるわで、迷惑な話ですわな。
もちろん、どの栄養素でも、過剰摂取分は脂肪として体内に貯蔵されるのは事実ですが、タンパク質と脂質は、糖質と違って非常に重要な役割を担っています。
もちろん、エネルギー源としての即効性においては、脂質以上に糖質が効果を発揮しますが、それはそれで、必要性がある時に利用すればいいだけの話だと、私は考えています。
結論
つまり、
現代の食習慣は、糖質に頼りすぎている。
と、私は結論付けます。
そのせいで、多くの肥満重度者や生活習慣病患者が溢れているのだと思います。
その解決策としては、やはり、しっかり食べられて、ストレスフリーの、糖質制限が一番の近道ではないでしょうか?