大手ドラッグストア、マツモトキヨシが、
健康で快適な毎日をサポートする管理栄養士が推奨するブランド
と掲げて、マツキヨLAB(ラボ)というオリジナルブランド商品を多数展開しているのをご存じでしょうか。

このように特設コーナーを設けて、サプリメント、カップ麺、即席スープ、など数多くの商品を大々的に売り出しています。
今回は、数あるマツキヨLAB商品の中から、糖質制限に適した商品があるのかを検証、紹介してみたいと思います。
目次
マツキヨLAB(ラボ)のカップラーメン、カップスープの糖質量は?糖質制限的には全滅・・・ 春雨には要注意!

食品をメインに検証していきたいところですが・・・
結論から言いますと、カップ麺、カップスープなど、糖質制限的には全滅です。
脂質を減らしてカロリーをダウンさせたり、たんぱく質や食物繊維を多め使用して、『一般的に言うヘルシー』には仕上げているようですが、糖質量を意識した商品は皆無に等しいのが現実です。
スープに使われている『春雨』なんて、カロリーは少ないですが、いも類や緑豆からとれるでんぷんを原料としていますので、糖質の塊ですからね。
ちなみに、茹でた(水分を含んだ)状態での春雨と主な麺類のカロリー、糖質量を並べると、このようになります。
春雨 80kcal 糖質量 19.1g
うどん 105kcal 糖質量 20.5g
そば 132kcal 糖質量 24.0g
パスタ 165kcal 糖質量 30.3g
確かに春雨を使用することでカロリーは抑えることができますが、うどんと比較しても糖質量はほとんど変わりありません。
時々、その食感から春雨を糸こんにゃくやトコロテンと同じように糖質ゼロだと勘違いしている方がいますので、注意してくださいね。
また、マツキヨLABの商品には、おかゆなんかもありますが、これも当然アウトです。
そもそも糖質制限とはコンセプトが違うのでしょう。
低糖質商品はなかなか見つかりません。
そんななか、各商品の栄養成分をチェックしながら店内をうろつく私の目に飛び込んできた商品が・・・

ついに優良商品発見!カカオ70%チョコレート(砂糖ゼロ)
やっと見つけました!
『砂糖ゼロ』の文字が私の目に飛び込んできました!

砂糖不使用のチョコレートと言えば、ロッテのゼロシリーズが有名ですが、マツキヨもしっかり押さえてきましたね。

では、栄養成分、原材料をチェックしてみましょう。
カカオ70%チョコレート(砂糖ゼロ)栄養成分、原材料。またマルチトールかよ・・・

251.5kcal たんぱく質 3.6g 脂質 21.7g 炭水化物 20.2g
炭水化物 20.2g(糖質 16.0g 糖類 0.6g 食物繊維 4.2g)/1袋
読者の皆さんくらい糖質制限の知識があれば、

とはなりませんよね。
/1袋 となっていますもんね。
また、糖質と糖類の違いについても、もうご存じだと思います。
不安な方はこちらを参照ください。
続いて、原材料は・・・

光の関係で見えにくくて申し訳ありませんが、厄介なマルチトールが使われていますね。
マルチトールの何が厄介かって、
マルチトールは糖類には分類されない糖アルコールで、血糖値の上昇へ与える影響は通常の砂糖と比較すると少ないのですが、確実に砂糖の約30%~50%(体質によって大きく個人差がある)は血糖値を上昇させる成分だからです。
マルチトールと呼ばれるだけあって、様々な低糖質商品の原料としてマルチに使用されています。
これが、マルチトールじゃなくて、エリスリトール(糖アルコールの中でも唯一血糖値の変動に影響を与えない糖アルコール)なら、糖質量はもっともっと抑えられるのですが、コストの関係でマルチトールになってしまうのでしょうね。
マルチトールやエリスリトールについて、詳しくはこちらを参照ください。
原材料(マルチトール)について酷評してしまいましたが、もう少し栄養成分について掘り下げていきますと・・・

開封しますと、このように、10個/1袋 のチョコレートが入っています。
糖質量(糖質 + 糖類)16.6g/1袋 ですので、
1.66g/1個 の糖質が含まれていることになります。
さらには、1.66g の元になるマルチトールは、通常の糖質の約3割~5割分しか血糖値を上昇させませんので、正味の糖質量は、約0.8g/1個 という計算になるということです。
マルチトールが使われていることを散々に酷評しましたが、実際には素晴らしい糖質量でしたね。
マツモトキヨシさん、大変失礼致しました。

では、正味の糖質量もわかったことですし、安心して食べてみましょうか。
カカオ70%チョコレート(砂糖ゼロ) 実食、レビュー 低糖質チョコレートの欠点は口溶けの悪さにある

一つ頂きますと・・・
やっぱりか・・・

典型的な砂糖不使用の低糖質チョコレートですね・・・。
何がいけないのかって、口溶けが悪いんですよ。
普通のチョコレートって、口の中に入れると体温で自然に溶けていきながら、口の中で甘さが広がっていくものですよね。
噛む必要なんてありませんよね。
ですが、低糖質なチョコレートは、全然溶けてくれないんですよ。
噛んで、また噛んで細かくなってから、やっと溶けていってくれる感じなんです。
もちろん、このマツキヨのチョコだけでなく、ロッテのゼロシリーズや、その他のメーカーでも同じことが言えます。
ぶっちゃけ、口溶けのいい普通のチョコレートの方が絶対的に美味しいことは事実ですが、糖質量を考えればこのくらいは我慢しなければならないのでしょうが・・・。
味の方は、甘すぎることなく、まぁまぁ美味しいですよ。
カカオ70%チョコレート(砂糖ゼロ)の評判、口コミ、お値段は?
マツキヨのオンラインストアのレビューをお借りすると、
と高評価を得ているようです。
引用元:マツモトキヨシ・オンラインストア
お値段がちょっと高いという意見がありますが、321円(税込)と、やや割高になっていますね。
どこで買えるの?
もちろん、マツモトキヨシの店頭で取り扱っていますが、公式のオンラインストアでも購入が可能です。
今回はチョコレートの紹介記事でしたが、サプリメントや食品、女性の方ならコスメなど多くの商品がオンラインで購入できます。
まだまだ掘り出し物の低糖質商品が眠っているかもしれませんので、探してみるのも楽しいかもしれませんね。
まとめ
今回の商品は、『糖質と糖類の違い』や『マルチトールの特性』など、それなりの糖質制限についての基礎知識がなければ難しい内容だったかもしれません。
ですが、必要な知識を持たないで行う糖質制限ダイエットでは、知らず知らずのうちに多量の糖質を摂取してしまっていたり、最悪の場合は健康を害する危険もありますので、面倒くさがらずにしっかり勉強してくださいね。