チョコレートに始まり、クッキー、クリスプチョコ、アイスクリームなど、様々な低糖質商品を展開する『ロッテ ゼロシリーズ』ですが、新作のアイスが登場しましたので、紹介したいと思います。
目次
ロッテ ゼロ ビスケットクランチアイス
またまたロッテさんがやってくれましたね。
アイスシーズン本番を前にして、新作アイスをリリースです。
ZEROシリーズでは、今までにも2種類のアイスが発売されており、このブログでも紹介していますが、なかなかのクオリティーで低糖質に仕上がっていました。
また、ZEROシリーズは、パッケージに大きく書いてあるように『砂糖ゼロ、糖類ゼロ』を全面にアピールして売り出しています。
ですが、世の中そんなに甘い話はなかなかありません。
いくら『砂糖ゼロ、糖類ゼロ』といっても、全てのシリーズ商品に付いて回る難点が一つあるんですよね。
確かに砂糖は一切使われていません。
糖類に分類される成分も含まれてはいません。
ですが、血糖値の上昇に影響を与える糖質は『ゼロ』ではないという問題です。
ややこしい糖質と糖類の違い については、こちらで詳しく解説しています。
では、少し前置きが長くなりましたが、栄養成分・原材料表示を見てみましょう。
ロッテ ゼロ ビスケットクランチアイス 栄養成分、原材料
気になる糖質量は・・・
13.4g/1本
一般的なアイスよりは少ないように思いますが、そんなに大したことはありませんね。
ですが、この 糖質量13.4g という数字は、実質の糖質量とは異なる数字なんです。
この秘密を解き明かすために、続いて原材料表示を見ていきましょう。
原材料の中で主に糖質の元となる物と言えば、小麦から作られたビスケットクランチ、バニラアイスに使われる牛乳、そして、マルチトールです。
容量は 75ml/1本 と多くはありませんので、牛乳に含まれる糖質(乳糖)は、少々だと思われます。
また、ビスケットクランチもパッケージの写真からは想像できないくらいわずかしか使われていません。
両方の糖質量を合わせても、約3g 程度だと推測できます。
そう考えると、残りの約10g がマルチトールによる糖質になりますね。
ですが、このマルチトールとは名前の通り、マルチに様々な低糖質商品に使われる糖アルコールの一種なんですが、ちょっと厄介な成分なんです。
かんたんにお話すると、
マルチトールは、カロリーは砂糖の1/2で、砂糖の8~9割の甘さを持ちます。
また、同量で砂糖の30%~50%程度、血糖値の上昇に影響を与える成分と言われています。
しかも、個人差(体質差)が大きく、血糖値ほとんどが上がらない人もいれば、それなりに上昇してしまう人もいるという厄介な成分なのです。
※日本の糖質制限の第一人者である江部康二先生は、『マルチトールに限らず、全ての糖アルコールは同量の砂糖と比べて、約半分(50%)ほど血糖値の上昇に影響を与える』と仰っています。
つまり、糖質 13.4g の内の 10g がマルチトールであれば、実際に身体の中に入る糖質量は、
10g 半分の 5g + 3.4g(ビスケットクッキーと牛乳からの糖質量)
で、8.4g(推測値)の糖質が含まれているということになります。
では、この 8.4g という糖質量が、一般的なアイスよりどれほど少ないのか、類似商品と比較してみましょう。
ロッテ ゼロ ビスケットクランチアイス 類似商品との比較
こちらの『チョコバリ』というクランチアイスを用意しました。
推測糖質量 約8.4g と比べるとどのくらいの違いがあるでしょうか?
成分(糖質量)は・・・
糖質量 24.9g とありますが、容量が多く(130ml)、差があります。
ロッテ ゼロ はの容量は、75ml/1本 ですので、コスパでは惨敗ですが、そこは気にしないでおきましょう。
では、ロッテ ゼロのアイスと同じ量(75ml)に換算すると・・・
約14.3g/75ml となります。
半分とまではいきませんが、糖質量は約40%もカットできていますね。
アイスで糖質8.4g なら、上々でしょう。
では、食べてみましょう!
実食・レビュー
ボリューム的には少し寂しいですかね。
また、パッケージを見ると、ビスケットがザクザク入ってる感じでしたが・・・
実際には少ししか入ってはいませんね。
お味の方は、想像通りの味で普通に美味しいです。
糖質と美味しさのバランスを考えると、合格でしょう。
140円と量の割には高いと思われるかもしれませんが、私は近所のスーパーで『アイス半額』の日にまとめ買いして、筋トレの調子がよかった日などに、ご褒美として食べています。
まとめ
『ロッテ』さんのような最大手メーカーが低糖質商品に力を入れているのは、私たちにとって本当に心強いことですよね。
欲を言えば、砂糖の代わりにマルチトールでなく、エリスリトールを使って、さらに糖質量を抑えて欲しいものですが・・・。
そんな未来がきっと来ると信じて、糖質制限に精進しましょう!