プロゴルファー、渋野日向子さんの海外メジャー制覇のニュースが入ってきた翌日には、全国の駄菓子屋から、『タラタラしてんじゃねーよ』が姿を消しましたね・・・
メジャー初制覇という強烈なプレッシャーなどものともせず、『タラタラしてんじゃねーよ』を美味しそうにかじる彼女を見て、食べてみたくなった方も多いのではないでしょうか?
そんなわけで、今回は糖質制限的に、『タラタラしてんじゃねーよ』を分析してみましょう。
渋野さんがリスのように齧っていたスティックタイプと、
小さくカットされたタイプのものがありますね。
目次
タラって何・・・?
まず、主原料となる『タラ』についてお話しますね。
『タラ』とは、主に北半球の寒冷な海に分布する魚で、日本近海では北日本沿岸にも生息しており、漢字では『鱈』となります。
一説では、初雪後あたりから獲れ出すことに由来するそうです。
タラの身は、柔らかく脂質の少ない白身で、主に鍋料理や干物、白身フライのような揚げ物などとして食される魚です。
また、鮮度の落ちが早いことから、塩漬けや練り物などに加工されることも多い食材です。
細長いチーズを両サイドから挟んだ、定番おつまみ『チーズ鱈』も、代表的な鱈の加工食品です。
タラの栄養成分(PFCバランス)
タラ(素材単体)のPFCバランスは次のようになっています。
エネルギー 69kcal 炭水化物 0g 脂質 0.41g
タンパク質 15.27g /100g
タンパク質を多く含みながらも、脂質は1%未満と非常に少なく、カロリーは代表的な食用の魚の中では最も少なく、非常にヘルシーと言えます。
あっさりしてクセがないので様々な調味料との相性もよく、調理の幅が広い食材ですね。
糖質制限的に食材単体で考えると、脂質が不足しますが、オリーブオイルなどの良質な脂質でホイル焼きやムニエルとして調理すれば、最高の低糖質メニューになりますね。
では、そんな特徴を持つ『タラ』を原料とした『タラタラしてんじゃねーよ』の糖質量は、いったいどのくらいのでしょうか・・・?
『タラタラしてんじゃねーよ』 栄養成分
ちょっと量も多いですし、糖質量も多いですね。
渋野さんのように、ポッキー的に齧りたいとは思いますが、小さな方で考えていきましょう。
主食として大量に食べるわけではないので、判定が微妙ですが、PFCバランス的には、正直なところアウトですね・・・
ですが、どうして素材としては見事に糖質ゼロのタラが、こんなに少量を加工するだけで糖質量がアップしてしまうのでしょうか?
先ほど、タラの特徴として、脂質が少なく、あっさりしてクセがないと言いましたが、実はそれが『仇(あだ)』となってしまうのです。
脂質が極めて少ないタラは、食べやすい形に形成するのが難しいため、ちくわやかまぼこのような練り物として加工する場合が多く、その加工工程で『つなぎ』が必要になってきます。
また、『つなぎ』によって嵩(量)を増やして、原材料(鱈)の節約をするという狙いもありますね。
ハンバーグやつくねを成型するのには、一般的に小麦粉やパン粉が使われますよね。ソーセージやウィンナーでは、でん粉も多く用いられます。
また、白身にクセがなく、あっさりしすぎているため、 駄菓子のような濃い味を付けようとすれば、それなりの量の調味料が必要となってくるからです。
栄養成分表示の原材料を見てみると・・・・
練り工程のつなぎとして、『でん粉』、味付けとして、『豆板醤、醤油、酒類など』糖質の元となる材料が、多く使われていると考えられますね。
『タラタラしてんじゃねーよ』実食
実際食べてみたところ、パッケージに『激辛味』と書いてあるだけあって、やはりそれなりに辛いです。ので、
『THE 駄菓子』という濃い味つけの感じが懐かしいですね。
食べ始めたら手が止まらないのも、駄菓子ならでわです。
まあ、お酒のおつまみとして、時間をかけてちびちび食べるぶんには、このくらいの糖質量(6.5g)なら、許容範囲内でしょうか。
また、寝る前に食べるのもしんどそうですので、活動量の多い昼間に食べるという前提ならば、糖質制限的にもOKとしておきましょう。
しかし、やはりジャンクフード・・・
塩分、添加物をゴリゴリに多く含んでいますので、食べ過ぎには注意しましょうね。
我々も、『タラタラしないで』一日でも早く糖質制限での目標を達成しましょう!!!