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三大栄養素
『三大栄養素』という言葉は、誰もが聞いたことがあるでしょう。
また、その三大栄養素が、炭水化物、タンパク質、脂質 だということもご存知でしょう。
食品のパッケージに書かれた成分表示にも、この3つは必ず表示されていますね。
では、糖質とは?
糖質とは、炭水化物の一部の成分になります。
なぜ『一部』と書いたかは、炭水化物 30g と書かれた商品の糖質量は、そのままの30gではないからです。
例えば、炭水化物 30g のうち、食物繊維が10g含まれていれば、糖質量は20gということになります。
つまり・・・
ということですね。
炭水化物とは、糖質と食物繊維の2つの成分から成り、糖質とは、炭水化物から食物繊維を除いたものというわけです。
それぞれの栄養としての働きは、
糖質・・・ 消化、吸収され、エネルギーとなるもの。
食物繊維 ・・・消化吸収されずに便として排出されるもの。
よく便秘の解消法として、食物繊維をたくさん摂りなさいと言われますが、消化、吸収されずに排出される食物繊維が、排泄の手助けをするということが、この働きからよく分かりますよね。
そして、糖質制限ダイエットにおいて、制限すべきは、糖質だけです!
食物繊維は大いに摂って結構です!
それではまず、糖質制限ダイエットを始めるにあたって、『糖質』が身体にどういった影響を与えるのかを知らなければなりません。
敵に勝つには、敵を知らなければなりませんからね・・・
糖質が身体に与える影響とは・・・
詳しくは、後々書いていくとして、今回はざっくりいきますね。
お米、パン、麺類、甘いお菓子などの糖質を多く含む物を大量に食べると、人間の血糖値(血液中のブドウ糖濃度)は急激に上がってしまいます。
というのも、身体に入った糖質は、消化、吸収されてブドウ糖となり、血液と共に全身へエネルギーとして送られるのですが、その時、血管にはかなりの負担が掛かっています。
そのため、血糖値が長時間上がったままの状態だと、全身の血管が大きなダメージを受け、その結果、様々な病気に繋がる危険が生じてしまうのです。
そこで、人間の身体は血糖値を下げるために、インスリンというホルモンを分泌させるのですが・・・
このインスリンというホルモンには、各組織にブドウ糖をエネルギーとして送り込むのを促進させ、血糖値を下げてくれる作用があるのですが、他にも厄介な作用も持っているのです。
別名『肥満ホルモン』とも呼ばれるインスリンは、血糖値を下げると同時に、過剰に摂取した糖質から脂肪を合成したり、脂肪の分解を抑制するという余計な作用があるのです。
というわけで、過剰な糖質摂取は、肥満の最大の原因なのです。
流れとして表せば、
糖質を摂取することで、体の中ではこれだけのことが起きているんです・・・
糖質、恐るべし ですね。
糖質制限の原理
だったら、そもそも糖質を摂らなけりゃいいんじゃね?
という発想から生まれたダイエット法が、糖質制限ダイエット、ケトジェニックダイエットなんです!
糖質を摂らなければ、血糖値は上がりませんよね。
血糖値が上がらなければ、肥満ホルモン、インスリンは分泌(発生)されません。
インスリンが分泌されないのなら、脂肪の合成は促進されず、エネルギー源となる体脂肪はスムーズに分解されていき、ダイエット効果が期待できますよね。
これが、糖質制限ダイエットのおおまかな仕組みになります。
今回は、糖質が身体に与える影響に絞ってお話しましたが、もちろん、もっと奥が深く、継続し、成功させるには多くの知識が必要となってきます。
目標を達成するために、これから一緒に、どんどん学んでいきましょう。