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糖質制限は、甘い物は御法度!
そんな時代はとっくに終わりました。
糖質制限ブームに乗って、大手メーカーも少しずつですが、低糖質商品の開発に力を入れ始めています。
ということで、今回紹介する商品は・・・
糖類ゼロのチョコレート ロッテ『ゼロ』
なんと、チョコレートです。
しかも、糖類ゼロ!
と全面的に押し出していますね。
ですが・・・
ロッテ『ZERO』の成分表 糖類はゼロでも・・・
では、早速成分表を見てみましょう。
糖質 3.9g 糖類 0g
糖質と糖類の違いについては、別の記事すでに詳しく解説してありますが、復習を兼ねてざっとかんたんに。
糖類 ・・・ ブドウ糖や果糖などの単糖類、砂糖の主原料となるスクロースなどの二糖類
糖質 ・・・ 単糖類、二糖類以外のでん粉などの多糖類、糖アルコールや人工甘味料など。
ということですので、糖質 3.9g 糖類 0g ということは・・・
砂糖などの糖類(単糖類、二糖類)は使用されてはいませんが、それ以外の糖質が、3.9g 使用されているということです。
甘味料として記載されている、アスパルテーム、L-フェニルアラニン化合物、スクラロース は、どれも同量で砂糖の数百倍もの甘味を持つ人工甘味料ですので、ほんの微量しか使われませんので計算には入れずに考えていきます。
すると、原材料として糖質に当たる成分としては、糖アルコールの一種であるマルチトールですね。
これが、ちょっと厄介な糖アルコールなんですよね・・・。
マルチトールは、砂糖と比較すると血糖値の上昇に与える影響は少ない成分とされていますが、それでも、砂糖の30~50%(体質によって個人差が大きくある)は血糖値を上昇させます。
数字上(糖質3.9g)よりはやや低くはありますが、血糖値はそれなりに上昇はしますので、一本ずつ食べるくらいなら問題はありませんが、食べ過ぎには注意が必要になりますね。
しかも、糖質3.9g というのは、/1箱 ではなく、/1本 の量ですので、成分表示はしっかり確認するようにしましょう。
糖質制限初心者や、間違った知識を持った人が陥りやすい間違いなのですがくれぐれも、糖類ゼロ、砂糖不使用だからといって、食べても血糖値は全く変動しないなどと勘違いしないでくださいね。
ロッテ『ZERO』の注意書きについて
糖質と糖類の違いがわかったところで、この商品に記載されている注意書きについてもお話しておきます。
写真の一番下に、青い文字で、
一度に多量に食べると体質によりお腹がゆるくなる場合があります。
というのは、少し専門的な話になりますが、 マルチトールを含むほとんどの糖アルコールや人工甘味料は、消化器官で消化・吸収がされにくいために、腸管内の浸透圧(水を引っ張る力)も高くなり、腸管内の水分が増え、下痢を引き起こす場合があるということです。
普通に考えて、チョコレートを食べてお腹を下すなんて思いもよらないでしょうが、糖アルコールを多く摂取すると身体の中でこのような変化が起こっているのです。
もちろん一時的なもので、慣れてきて耐性が付けば、自然となくなる症状ですので、ご安心ください。
まぁ、ご褒美程度に考えて、食べ過ぎには注意しましょうね。
商品レビュー
さて、肝心のお味の方ですが、過度な甘ったるさもなく、普通に美味しいチョコレートです。
砂糖不使用のチョコレートの特徴で若干の口溶けの悪さがあるのは否めませんが、言われなければ、違いは分からないレベルだと思います。
糖質制限の強力な味方になってくれることは、間違いないですね。
お値段の方は、200円/箱 くらいで、少々割高ですが、今後、他の大手メーカーが参入して、価格競争も始まり、安くなっていくことを祈りましょう。
時代が追い付いてくるのを待つって感じですかね。
まとめ
今回紹介した『ロッテ ゼロ』のように、糖類ゼロなどという謳い文句で、消費者の目を引こうとする商品は意外とたくさんあります。
しっかりとした知識を身に付けて、糖質制限ダイエットに励んで下さいね。
もしかしたら、あなたが糖質制限をしても成果が出ない理由は、そこにあるかもしれませんよ・・・