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糖質制限中でも食べられる麺
糖質制限では、糖質を多く含むお米、パン、麺類など、いわゆる主食と呼ばれる食べ物は食べてはいけない。
糖質制限を大雑把に説明する時、最も分かりやすい説明ですが、実際には逃げ道もありますよね。
パンはダメ!と一言で言っても、ふすまパン、ブランパンなど、小麦粉でなく、糖質が極めて少ない『ブラン、ふすま粉』を使ったパンは、全く支障はりませんし、たんぱく質、食物繊維が豊富で、積極的に摂りたい食品に違いありません。
ブランパン、ふすまパンについての記事はこちら
糖質制限にはお金がかかる。ブランパン、ふすまパンは買うな!自分で焼け!
ふすまパンミックスを、より経済的により低糖質に使う焼き方を授けます!
では、麺類はどうでしょうか・・・?
もう、メジャーになり過ぎて、インパクトがないというのは、私自身分かっているのですが、今回は糖質制限の基礎知識という観点から、違ったアプローチで紹介致しますので、どうかお付き合い下さい。
紀文 『糖質ゼロ麺』
紀文 糖質ゼロ麺 です。
卵、小麦不使用 とあるように、麺類の主原料で糖質の塊である小麦を使わないことで、糖質ゼロ を実現したということでしょう。
糖質ゼロ麺の原材料 『おから』って何?
では、原材料を見ていきましょう。
おから とは、大豆から豆腐を製造する際に、大豆から豆腐の原料となる豆乳を搾り切った後の搾りカスのことです。
また、大豆から搾り出した豆乳をにがり(凝固剤)で固めたものが豆腐です。
その豆腐を油で揚げると厚揚げになりますね。
豆腐、厚揚げについての糖質量はこちら
ちなみに、『おから』とは、大豆の『殻(から)』、に『御(お)』を付けて、おから となったそうです。
このおからを粉状にしたおからパウダーをメインに、こんにゃく粉などを原料としますので、糖質ゼロ を実現したということですね。
ですが、糖質ゼロ 以上に気になることがありませんか・・・?
成分量表示がおかしいぞ・・・ 食物繊維 > 炭水化物量 ?
気のせいかもしれませんので、もう一度成分表示を見てみましょう。
炭水化物 9.5g 糖質 0g 食物繊維 10.2g ・・・
これですよ・・・
炭水化物 = 糖質 + 食物繊維 じゃなかったの・・・?
もしかして誤表示・・・?
これでは正直、糖質が本当にゼロなのかも信じられなくなりませんか?
ちょっと納得いきませんね。
そこで、調べてみました。
ネットでも、知恵袋でも調べました。
かなり時間はかかりましたが、やっと解決しましたので、ここでお知らせしますね。
散々調べたのに意外と身近なところにあり、紀文 のHP内の、『よくある質問』コーナーにあるという気が抜けてしまうような結末でしたが・・・
解答はこちらです。紀文HP
パッケージに記載している栄養成分値につきましては、『食品表示基準』で定められた算出方式に従っております。そのため炭水化物と食物繊維は、それぞれ異なった算出・測定方法で得られた数値を表示しています。炭水化物の量は食品の質量からタンパク質、脂質、灰分、水分を差し引いた数値として算出しています。一方食物繊維は成分分析した実測値となっています。そのため、食物繊維量の多い食品は誤差が生じる場合があります。
https://www.kibun.co.jp/contact/category/faq/seibun より引用
とありますが、これを私なりに簡単に説明しますと・・・
まず、『食品表示基準』により、食料品の成分表示には様々なルールが定められています。
加工食品を製造、販売する際は、『日本食品標準成分表』を基に、各原材料の使用料から含有成分量を算出して表示するのですが、果物などを成分とする場合を考えると、品種、産地、サイズが同じでも、厳密に言えば甘味、酸味などには必ず個体差がありますよね。
魚だとすれば、水揚げ時期によって、脂の載り方に大きな違いがあります。
というわけで、『日本食品標準成分表』に記載された数字には、正直なところ曖昧な部分があるということです。
引用部分に、『糖質ゼロ麺』は、食物繊維は成分分析した実測値を記載してあるとありますね。
ということは、炭水化物量については、『食品表示基準』を基に算出した数値なのに対して、食物繊維量については、製品の実測値を記載しているということです。
そのため、このように誤差が生じてしまったというわけです。
少し難しいですかね?
何回か、落ち着いて読んでみて下さい。私の方でも、よりわかりやすく書けるよう、文章を考えてみますので・・・
ついでに、カロリーについても突っ込めば、食物繊維は体内で消化・吸収されない成分ということで、ゼロカロリーとして計算していいことになっています。
また、成分からの計算、逆算(炭水化物、たんぱく質 は、4kcal/g 、脂質は、9kcal/g)と一致しないのは、測定方法の違いから生まれた誤差だと考えられます。
どうして全ての成分を実測しないのか?
では、
なぜ全ての成分を実測しないんだ?
炭水化物の量と、糖質 + 食物繊維 を合わせろよ!
なんて、聞こえてきそうですが、企業内の事情はよく知りませんが、単純にコストの問題だと聞いたことがあります。
また、食物繊維量に関しては、実測したからには、その数値を書かなきゃならないってことですよね。
まとめ
今回は、特に退屈な記事だったかもしれませんが、こういった疑問を解決していくことは、糖質制限の知識を得るために非常に大切なことだと私は思います。
最近では、ちょっとしたブームになり、乏しい知識のまま糖質制限に取り組む方が多いようですが、糖質制限ダイエットとは間違ったやり方をすれば、ダイエットどころか健康を損なう危険もあるということを、しっかり頭に入れて置いてくださいね。
では、今回は少し長くなってしまいましたので、実食、レビューなどは次回ということで・・・