インパクトのある商品名と、子供から大人まで多くの日本国民に愛される定番おかずをモチーフにすることで、発売以来、話題、人気ともに沸騰中のスナック菓子、『罪なきからあげ』ですが、いったい何を基準にして、『罪なき』としたのでしょうか?
糖質制限という観点から考えると、第一に糖質量が少ないことが最も『罪なき』ことですが、この商品の意図はどういうことなのでしょうか?
糖質制限的に検証、場合によっては、ぶった斬ってみましょう。
目次
湖池屋『罪なきからあげ』の『罪』とは?
パッケージ写真を見ると、確かに唐揚げっぽくは見えますね。
ど真ん中に、125kcal とカロリーが書かれていますので、低カロリーを売りにしている商品のようです。
また、『大豆たんぱくでつくった』とも書いてありますが、大豆という食材の健康イメージを押し出しているのでしょう。
『サクサクからあげ味!』とも書いてありますが、スナック菓子でっすので、サクサクなのは当たり前ですので、無視しておきましょう。
パッケージから得た情報から『罪なき』の意味を推測すると、
①スナック菓子なのに、大豆由来のたんぱく質が摂取できる。
②125kcal という低カロリーなお菓子である。
ということから、『罪なきからあげ』という商品名にたどり着いたということでしょう。
では、栄養成分、原材料を見て、糖質制限的に裁いてやろうじゃないですか!
『罪なきからあげ』の栄養成分、原材料
たんぱく質 8.3g
確かにたったこれだけのお菓子で、たんぱく質が8.3g とは、なかなかのものですね。
しかも、おやつとして食事の間に食べるのなら、ゆるやかに吸収される植物性たんぱく質(大豆由来)はありがたいですね。
糖質 8.7g
ポテトチップスなどの代表的なスナック菓子のほとんどが、軽く 30g以上/1袋 の糖質が含まれていることを考えると、低糖質には違いありませんが、『罪なきからあげ』は、量が少ない(たったの 26g/1袋)ですからね。
お世辞にも低糖質だとは言えません。
さらには、125kcal というのも、別段低カロリーではないでしょう。
続いて原材料を見てみますと・・・
食物繊維分に相当する、難消化デキストリンが含まれているようですね。
栄養成分表示に食物繊維の表記はありませんので、おそらくほんの少量しか使われていないとは思いますが、一応計算してみましょう。
125kcal たんぱく質 8.3g 脂質 6.3g 炭水化物(糖質 8.7g)
たんぱく質 4kcal/g 脂質 9kcal/g ですので、
(8.3g × 4) + (6.3g × 9) = 89.9
ですので、たんぱく質、脂質でのカロリーは、89.9kcal
となりますね。
そして、125kcal(総カロリー)から、たんぱく質、脂質のカロリー(88.9kcal)を差し引きます。
125kcal - 88.9kcal = 35.1kcal
というわけで、炭水化物 でのカロリーは、35.1kcal ということになりますね。
糖質は、4kcal/g ですので、
35.1 ÷ 4 = 8.775
多少の誤差は出ていますが、ほぼぴったりですね。
栄養成分表示の、炭水化物 8.7g という数字は、全て糖質だと考えていいでしょう。
となると、判決は・・・
といきたいところですが、一応食べてからにしてみましょう。
『罪なきからあげ』実食・レビュー
若干の野暮ったさはありますが、色合い、形ともに上手に唐揚げを再現できたお菓子ですね。
味付け用のパウダーはがっつりまぶしてあり、ザ・スナック菓子 という雰囲気です。
お味の方は・・・
唐揚げの下味というか、唐揚げ粉というか、確かに唐揚げの味はします。
サクサク感もありますし、不味くはないですが、これで糖質 8.7g ですよね・・・。
食べている途中に思いっきりハンドルを切っちゃいますが、みなさん、本物の唐揚げの糖質量ってご存じですか?
本物の唐揚げの糖質量って・・・?
ファミリーマートのファミチキや、ローソンのエルチキなど、衣のごついものでも、15g くらいです。
コンビニの唐揚げにおいては衣が薄めのセブンイレブンの『揚げ鳥』に至っては、
185kcal で、糖質量は 8.3g なんですよ。
さらにたんぱく質は、13.5g もあるんです。
あなたなら、セブンイレブンに立ち寄った際、どちらを食べますか?
『揚げどり』 ですか?
『罪なきからあげ』ですか?
答えは聞くまでもないですね・・・。
『罪なくからあげ』は糖質制限的にも無罪なのか・・・?判決を言い渡す!
判決を言い渡す・・・
有罪です!
(糖質制限的には)
湖池屋さんの言いたいことはわかります。
小腹満たしのついでに、吸収が緩やかな植物性たんぱく質が摂れて、カロリーも比較的少なく、食べても罪悪感がないお菓子。
ということですよね。
ですが、糖質制限的には、この量でこの糖質量(8.7g)は、私が裁判官なら有罪です。
とても面白い商品で、ネーミングセンスも素晴らしいのですが、今回はこのように結論付けさせていただきます。
気になる方は、コンビニ(セブンイレブン、ファミリーマートでは取り扱い確認済み)に寄った際に、買い求めてみてください。
品薄なのか、地方のコンビニではあまり見かけませんので、見つけたらラッキーと思ってとりあえず一つだけ買ってみてはいかがでしょうか。