みなさんは、『コーラ』について、どんなイメージを持っていますか?
年配の方だと、未だに・・・
女性の方だと、
ダイエット中の方だと、
などと、悪いイメージが先行する飲み物だと思います。
ですが、今の時代、コーラは大きく進化しているのです。
何てったって、『トクホ』に指定されるコーラも開発されているくらいですからね。
目次
特定保健用食品(トクホ)とは?
多くの方がトクホと言えば、あのマーク(ポーズ)を思い出すのではないでしょうか?
美しいポーズですが、ちょっと違いますね・・・
これは明らかにやりすぎです。
これもイメージというか、ジャンルが違います。
近いですが、ちょっと気合が入りすぎですね。
まぁ、お遊びはこのくらいにしておいて・・・
このマークですね。
ちなみに、トクホこと、特定保健用食品とは、消費者庁のHPによると、
食生活において特定の保健の目的で摂取をする者に対し、その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をする食品
引用元:消費者庁HP
と定義されています。
ちょっと曖昧で弱気な定義付けですが、私なりに簡単に言い換えれば、
『意図された特定の健康効果が得られる可能性(期待)がある食品』
ということになります。
また、特定保健用食品と名乗るには、消費者庁の審査、認可が必要になってくるのです。
長年に渡り健康とは縁遠いと言われていたコーラも、ついにここまで来たということですね。
では続いて、トクホと認められたコーラには、どのような健康効果があるとされているのか、見ていきましょう。
トクホのコーラには、どのような効果があるのか?栄養成分、原材料は?
3本のトクホマークが付いたコーラのラベルに書かれている共通点を挙げますと、
・食事から摂取した脂肪の吸収を抑える。
・食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする。
この2点が3種類全てのコーラに書かれています。
続いて、栄養成分を見てみましょう。
ラベルの色使い的に、最もわかりやすい『コカ・コーラ・プラス』で見ていきますね。
0kcal たんぱく質 0g 脂質 0g 炭水化物 5.2g
炭水化物 5.2g(糖質 0g 食物繊維 5.2g)
関与成分:難消化性デキストリン(食物繊維として)5g
関与成分という珍しい表記がありますね。
続いて、原材料は・・・
アスパルテームやスクラロースなどの、ゼロカロリー飲料定番の甘味料が使用されています。
一見、普通のゼロコーラと同じ原材料のようですが、一つだけ違いがありました。
それは、難消化性デキストリンの存在です。
さらには、メッツコーラにも、
ペプシコーラにも、
同じように難消化性デキストリンの表示がありました。
それ以外は、使用される甘味料に若干の違いがあるだけで、どれも通常(トクホではない)ゼロコーラと同じ原材料が使われています。
どうやら、こいつが『トクホ』の鍵を握っているのは間違いなさそうです。
というわけで、難消化性デキストリンには、商品ラベルにあるように、
・食事から摂取した脂肪の吸収を抑える。
・食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする。
といった効果があるようですね。
そこまでわかったところで、難消化性デキストリンについて、もう少し深堀していきましょう。
難消化性デキストリンとは?
難消化性デキストリンとは、名前の通り、
『消化することが難しい性質のデキストリン』
つまり、人の消化酵素によって消化されない成分で、水溶性食物繊維の一種に分類されます。
とうもろこし等の天然のデンプンから作られる食物繊維で、様々な健康効果が証明、報告されています。
日本では消費者庁から特定保健用食品(トクホ)の関与成分としても許可され、飲料、お菓子、スイーツなどの原材料として広く使用されています。
また、1Kcal/kg で、限りなくゼロに近い値になります。
では、難消化デキストリンにはどのような効果が期待できるのか並べていきます。
・水溶性食物繊維である難消化性デキストリンは粘度の高い溶液となり、胃から小腸への食物の移行を緩やかにすることで、食後の血糖値の急激な上昇を抑える。
・糖だけでなく、脂質の吸収も緩やかになり、食事とともに摂取すると、食事に含まれる脂肪の吸収は遅延し、食後血中中性脂肪の上昇も緩やかになる。
・その結果、内臓脂肪の低減作用も見られる。
・整腸環境を改善し、便通を向上させる。
・ミネラルの吸収促進作用がある。
医薬品のような強力な改善効果ではありませんが、主にこれらのような効果が見られると報告されています。
そして、これらの効果を期待して、コーラだけでなく、多くの飲料、アイスクリーム、スイーツなどに広く使用されているのです。
では、コーラ以外にどのような商品に使用されているのか軽く紹介していきます。
難消化性デキストリンが使用された商品
・十六茶、からだすこやか茶、生茶などのお茶。
・こんにゃくゼリーの代表格、蒟蒻畑。
・ヨーグルト、ヨーグルト飲料
・プロテインバーの、SOYJOY(ソイジョイ)
・クッキーやスイーツ
・意外なところでは、スナック菓子にも使われたりしています。
ですが、痩せるのって、そんなに簡単でしたっけ?
コーラでご飯を食べて痩せられるのなら、誰も苦労なんてしませんよね。
トクホのコーラ(難消化性デキストリン)の効果って、どんなもんなんでしょうか?
では続いて、私の経験から、トクホのコーラ(難消化性デキストリン)の健康、ダイエット効果についてまとめたいと思います。
特保のコーラ(難消化性デキストリン)の効果は、どんなものだろう?
難消化性デキストリンの説明の際に、
『医薬品のような強力な改善効果ではないが、一定の効果は報告されている』
と言いましたが、そのこと自体が、特定保健用食品(トクホ)の定義である
『意図された特定の健康効果が得られる可能性(期待)がある食品』
という曖昧で弱気なものに繋がっているように、私は思います。
過度な期待はしてはいけませんよ。
もちろん、国が認めた健康効果ですし、それなりの検証結果も出ていますので、成分そのものを否定することはしません。
ですが、これだけ(トクホの商品)だけに頼ったダイエットが成功するとは絶対にありえないということは言い切ることができます。
身体を変える、体質を変えるということは、そんなに簡単なことではありませんからね。
実際の付き合い方としては、宝くじを少しだけ買うくらいの感覚で、
と心の隅で思いながら、他の努力をすることが最善でしょうね。
ということで、最後にこのブログのテーマである『糖質制限』と絡めて、終わりにしたいと思います。
糖質制限にトクホのコーラは必要か?
すばり言います。
必要ありません。
いくら難消化性デキストリンに血糖値の上昇をゆるやかにする効果があっても、そもそも糖質制限ダイエットでは、血糖値が急上昇するほどの糖質は摂取しませんからね。
私自身、ゼロコーラは毎日のように飲むほど大好きです。
ですが、わざわざ割高なトクホのコーラを買うことなどありません。
普通のゼロコーラと味に違いなんてありませんしね。
また、私は食物繊維なら他の商品からしっかり摂っています。
難消化性デキストリンではなくとも、低糖質商品には、イヌリンだったり、カラギーナン、セルロースなど、食物繊維は豊富に使われていますから、安心して下さい。
それ(自分の食物繊維の摂取量)を認識するためにも、栄養成分表示はしっかり確認しましょうね。
では、今回はこのあたりで失礼します。