全国的に、駅近くや繁華街、駐車場を備えた郊外型も多く見られる牛丼チェーンの『すき家』。
ちょっと小腹が空いた時や忙しい時など、一人でもフラッと入れて、ササっと短時間で食事を済ませれる『すき家』。
お世話になっている方も多いのではないでしょうか?
そんな『すき家』に、糖質制限向け?のメニューがあるのはご存知でしょうか?
目次
『すき家』ロカボ牛麺
『ロカボ』とはご存知の通り、
『low (ロー)carbohydrate(カーボハイドレイト)』
= 『low(低い) carbohydrate(炭水化物)』
を省略して、『ロカボ』と言われていますね。
すなわち、大々的に『低糖質』と宣言しているわけですが、お手並み拝見と行きましょうか。
まずは、メニュー表から見ていきましょう。
ロカボ牛麺 メニュー表&栄養成分
1食あたりの糖質量・・・
23.6g
いやいや、多いだろ・・・
って気持ちはひとまず抑えて、『すき家』のHPで調べた栄養成分を見てみましょう。
炭水化物 28.0g のうち、糖質量は 23.6g ということですので、食物繊維量は 4.4g ということですね。
まぁ、一食で 23.6g の糖質摂取は、厳密に糖質制限を行っている人なら厳しい数字ですが、とりあえず注文してみました。
ロカボ牛麺 注文
メインメニューの牛丼ほど早くはありませんが、ほんの数分で出てきました。
これを見て、糖質制限に励んでいる皆様はどう思いますか?
メニューを見てイメージは出来てはいましたが、私の率直な感想は・・・
糖質制限的にはですが、
無駄が多すぎる・・・
ロカボ牛麺 食材検証
まずは、『天かす』から突っ込んでいきましょうか。
ご覧の通り、結構な量の天かすが入っていますね。
水で溶いた小麦粉を油で揚げたものが、天かすです。
サクサクして香ばしくて、うどんの定番トッピングではありますが、糖質の塊に違いありません。
少なめに見積もって大さじ2杯としても、約3g(推定) の糖質が天かすによるものです。
引き続き、牛肉に半分隠れた『お揚げさん』・・・
これがなかなか大きいんですよ・・・
しかも、甘々・・・
スイーツ並みに甘いんです・・・
スーパーで売っている、いなりずし用の小さな『揚げ』でも、約3g/1枚 も糖質が含まれますので、この大きめの『お揚げさん』だけで、約6g(推定) になります。
『無駄が多い・・・』
とは、こういうことなんですね。
糖質制限的には、天かすとお揚げさんだけで、約9g(推定)も余計な糖質を摂ってしまうことになります。
まぁ、文句ばっかり言ってないで、食べてみましょうか・・・
ロカボ牛麺 実食
まずは、スープを少し・・・
あっま!
牛丼のツユをそのままストレートで使ってるんじゃないかってくらい甘いです。
これは、『つゆ』からの糖質も無視できないようです・・・
牛肉は、しっかり味が染みた、牛丼に載った甘辛い牛肉です。
麺は、メニューに書いてあるように、こんにゃく麺ということで、しっかり噛み応えがあり、美味しく頂けます。
あまり外食で残すのは好きではないので、天かすだけを避けながら、完食しました。
もちろん、汁は残しましたよ。
とりあえず、天かす、つゆの糖質をカットして、糖質摂取量は、20g は切れたと思います。
ロカボ牛麺 つゆが濃すぎる理由・・・
では、どうしてこんなに濃くて甘いツユが使われているのでしょうか?
それにはちゃんとして理由があると私は考えます。
『紀文』糖質ゼロ麺 を紹介した記事で、私が口が酸っぱくなるくらい言ったことなんですが、こんにゃく麺やおから麺という低糖質の麺は、まぁ、味が絡みにくいんですよ。
素材の味が強いのか、味がたんぱく過ぎるためか、軽い味付けでは全く馴染んでくれません。
『紀文』糖質ゼロ麺の記事はこちら
紀文『糖質ゼロ麺』レビュー。『糖質ゼロ』を無駄にしない食べ方、調理法を提案します。
紀文『糖質ゼロ麺』 コンビニで買って、そのまま食べれる!だけど、タレが・・・
紀文『糖質ゼロ麺』味はどうなの?そんなことより、成分表示が・・・
そのため、必然的に濃い味付けになってしまうのだと考えられます。
すき焼きの『糸こんにゃく』で考えてみて下さい。
しっかり煮込んで味をしみ込まさなければ、生っぽくて臭みもあり、食べれたもんじゃないですよね・・・
それと同じ現象にならないように、しっかり濃い味付けにせざるを得ないのでしょう。
もし、自分で作るなら・・・ 改善可能点はあるのか?
私なら、まず、天かすなんかは入れません。
そして、お揚げさんですが、あんなに甘々に煮込まず、このようにオーブンで焼いただけのものにしますね。
これが美味いんですよ。
サクサクして香ばしくて、もちろん糖質はゼロです!
私はよく、小腹が空いた時などにこれに塩を振ったり、ぽん酢を軽く垂らしたりして食べるのですが、かんたんで美味しくて、超経済的です。
つゆについても、もう少しは糖質を控えても十分に味も絡み、美味しく頂けるはずです。
これだけの工夫で、23.6g の糖質は、半分くらいまでダウンさせることが可能になりますね。
みなさんも、色々アイデアを絞ってみて、糖質制限に励んで下さい。
まとめ
かなり批判的な感じになってはしまいましたが、これはあえて、厳しい糖質制限を行っている者の目線での意見であって、これだけしっかりした味付け、美味しさで、糖質 23.6g/1食 とは、素晴らしいパフォーマンスに違いありません。
ましてや、家で自分で作って食べるのではなく、それなりの料金で提供される料理ですので、あまり粗末な物では、いくら低糖質でも誰も注文してくれませんから、仕方のない話なのです。
糖質と、味や見栄えのバランスを探って行きついた結果が、今回紹介した『ロカボ牛麺』なのではないでしょうか。
正直なところ、糖質制限としては『アウト』ですが、軽く糖質を控えたいという方にとっては、非常にありがたいメニューだと思います。
気になった方は、是非一度お試しください。
今後の糖質制限食の自炊のヒントが見つかるかもしれませんよ。
では、次回はもうひとつの『すき家』の低糖質メニュー、『牛丼・ライト』を紹介しますので、お楽しみに!
『すき家』の低糖質?メニュー 『牛丼ライト』は、糖質制限的にはどうなんだ?