糖質制限中の私たちが、成分表示において絶対に見逃せないのが『糖質量』というのは、当然のことですよね。
ですが、店頭に並ぶ商品の中には、糖質制限中の私たちにとって、不親切な成分表示の商品が意外とたくさんあるんです・・・
曖昧な表記だったり、計算が合わなかったり。
また、その商品のセールスポイントによって、誇張する部分も変わってきます。
そのため、肝心な糖質量が曖昧になってしまうんですね・・・
それじゃあ、美味しそうな商品でもなかなか手が伸びませんよね。
今回は、そんな疑問を一緒に解決していきましょう。
目次
こちらの商品を例にして、考えてみましょう。
パッケージから分かる情報は、1個 230g で、 80kcal ということですね。
つまり、この商品は、低カロリーを全面に押し出した商品と言えますね。
早速、成分表示を見てみましょう。
たんぱく質、炭水化物のカロリーは、4kcal/g でしたね。
脂質は、9kcal/g
29.4 + 0.2 (炭水化物 + たんぱく質) = 29.6g
29.6 × 4 = 約117kcal
5(脂質) × 9 = 45kcal
117kcal × 45kcal = 162kcal
普通に計算すると、倍以上になっちゃいましたね・・・
わけわかりませんね・・・
ぶっちゃけ、どんだけ糖質あるんだよ!ってなりますよね・・・
その謎は、原材料にある通り、血糖値の変動に影響を与えない糖アルコールのエリスリトールなわけですが・・・
この表記では、どれくらいのエリスリトールが使われ、実際にどれだけの糖質が含まれているのか、かなり曖昧ですよね。
正味糖質量計算法方法
そこで、今回は、厳密に糖質量を導き出す計算法を解説しますね。
まず、パッケージにデカデカとあるカロリーから見ると、エリスリトールはカロリーとして計算されていないことが分かりますね。
それが、成分量とカロリーの計算が合わない原因です。
まず、脂質 5.0g とありますので、45kcal は、脂質からのカロリーになります。
問題は、 80kcal - 45kcal = 35kcal
35kcal分の由来ですね。
たんぱく質 は、0.2g 厳密には 0.8kcal ですが、1kcal としましょう。
ということは、35kcal からたんぱく質の 1kcal を引いた、34kcal が、炭水化物からのカロリーになるというわけです。
炭水化物とは、糖質と食物繊維から構成されますが、食物繊維の表記がない場合は、炭水化物量のほとんど全てが糖質と考えてもらって間違いないでしょう。
その理由は、食物繊維という成分が持つイメージにあると私は考えます。
消費者の多くが、食物繊維 = 身体にいい という絶対的なイメージを持っています。
便秘に悩む方が多い女性なら、さらにその傾向は強いでしょう。
また、家事を任され、食料品の買い物をするのはほとんどが女性ですよね。
ということは、食物繊維が多く含まれているのなら、製造メーカーが成分表示に記載しないわけがないんです!
ですので、残りの 34kcaは、全て糖質だと考えましょう。
34 ÷ 4 = 8.5 となり、
この商品には、約8.5g の糖質が含まれているということになります。
ならば、こっちを頂きましょうよ!ってことになりますよね。
糖質ゼロゼリーについて、詳細はこちら
暑い夏に嬉しい!ブルボン 糖質ゼロ、カロリゼローゼリー 『食後のゼロカロリー』
まとめ
悪い意味ではありませんが、このように、製造メーカーは商品を売るための様々な工夫を凝らしています。
確かに、あの杏仁豆腐が、80kcal とは、驚きですし、糖質量を考えなければ、素晴らしいパフォーマンスでしょう。
ですが、あくまでも私たちが意識すべきは血糖値を上げ、インスリンを誘発する憎き糖質です!
そのことをしっかり頭に入れて、スマートな買い物をして、スマートな身体を手に入れましょう。
いい感じに決まりましたので、今回はここまでにしておきますね。